仕事で、郵便局と銀行を行ったり来たり
傘を持った爪先に、面倒な気持ちが吹っ飛ぶ

今回は、いつも以上に、
ふとした瞬間が美しい爪だ


グレーベージュと、明るいとりどりの色
デザインは、こんな風に三角に、と
きょうは、自分で描いたメモをネイリストさんに見せた

3色か、5色か、7色か
どんな色にするのか
相談して、いくつかの色をつくり、
親指と薬指の色を決めて塗り、バランスを見る

シンプルなデザインだけれど
だからこそ、色がむつかしい
いつもながら、ネイリストさんというのは
繊細な感覚を必要とする仕事だと思う

月に一度
魔法のかけ直しのような、時間



出張へ行く前には
いつも、たくさんの色を使った、カラフルな爪に変える
最初の出張でそうしたら、
仕事中、爪を何度も褒められたので
それがうれしくて、決め事のようになった

もちろん、仕事相手との話題になるというのも大きいけれど
それ以上に、験担ぎというか、
仕事がうまくいくようにという気持ちが大きい
お守りのようなもの


わたしは、こういう
気持ちを強くしたり、区切りをつけるための決め事を
多く持っているほうだと思う

たとえば家では、朝、昼、夜で、違うマグを使ったり
飲むお茶の種類も、時間帯によって違ったり
出張中は、この曜日のこの時間にはここへ行くとか
こういう仕事はこのカフェでやるとか
守らなくてもいいけれど、という程度の、小さなルール

きっと、習慣の強度というのを
わたしは信じているんだろう
繰り返すことで、気分をコントロールすることができると
本気で思っているふしがある

これも、また
長い留学、学生生活で得たものなのかしらね



新しいネイルの
新しい、1ヶ月

きっと、この色に似合う
あかるい月になる