スコーンで、16時半の昼ごはん

店に着くのがぎりぎりになり
13時にお隣に駆け込んで、買ったもの
こういうことは、ときどきあるけれど
食べる時間がないまま、夕方になることもある

わたしが、こんな調子なので
お隣の店主さんに、
もうおにぎりでも置きましょうか、と笑われる始末
いやいや、本当に、しっかりしなくては


きょうのスコーンは、爽やかな“マイヤーレモン”の味
レモンとオレンジを掛け合わせた品種らしい

これなんですよ、と見せてもらうと
ある角度からはレモン、ある角度からはオレンジ
思わず、ほおおお、と感心してしまった
世のなかには、知らないことがいっぱいだ



きょうで、今週の仕事もおしまい
多くの方が、しかもちょうど微妙にズレていらっしゃるという
幸運なきのう、そしてきょうだった

わたしは、ただの“店の人”なので
こちらから声をかけるのは、とても勇気がいる
もちろん、邪魔をしたくないし
その方がどう思っているかは、外からではなかなかわからない
話しかけてほしくないと思っていたらと、やっぱり考えるので
結局ほぼ言葉を交わさないということも、ある

それに、混んでいるときには
ちゃんとお話をすることも、むずかしい
狭いところに何組もというだけでも申し訳ないのに
ものの説明など聞きたい方がいらっしゃったらどうしようと、
それも、いつも、考える

だから、今週や、去年最後の週みたいに
タイミングがよいと、うれしい
すてきな方と、楽しくお話できる機会が
このお仕事はほんとうに多いのだ


わたしは、とにかく喋りに瞬発力がなくて
あとから、ああもっとこうすればよかった、
こういう言葉を選べばよかった、と、悔いてばかり
ずっと、英語やスウェーデン語で、これが悩みだったのだけど
母語の日本語でもたいして変わらないと、気がついた

だから、お店に来てくださる方とも
うまくお話できるか、不安だった
けれど、実際は、下手は下手でも
想像していたのとはぜんぜん違って、楽しんでやれている

たとえお店であっても、
会話というのは、個人と個人のあいだにあるものなのだなと
あたりまえのことを、しみじみ、思う


心地よい、疲れで
きょうはよく眠れそう

やらなければいけない仕事は、多くあるけれど
あしたは、休もうかな