12月の、寒い寒い日に
ぴったりの本が、入ってくる
ローリー・リーと、ジャネット・ウィンターソン

この2冊は
今は、まだ、日本語訳が出ていない
あればもっと薦めやすいのに、と、
口惜しさに似た、気持ち


ジャネット・ウィンターソンは、
すばらしい訳の3冊の本が、今、日本語で読めるけれど
白水Uブックスは、ほんとうに最高だ)
ローリー・リーは、数すくない訳書が絶版になっていて
日本語では、普通に手に入るものがない
イギリスでは、とてもポピュラーな作家なのに
不思議だなあと、つねづね思っている

こういう作家に、わたしなりに光を当てられればと
ずっと、思っていて
まずは、こうして原書を薦めてみたりしているわけだけれど
いずれは、やっぱり、訳をやってみたいなあ

自分にできることを、きちんと積んでいけば
いつか、もしかして、そんな日もくるかもよ



きょうの京都は、日中でも気温8度
仕事場に着いて、あまりの寒さに、震えながら暖房を入れた

うちの店は、窓がとても大きくて
しかも、北側と、中庭に面した東側
日光は入ってこないのに、熱は逃げていくわけで
とにかく、寒い

まあ、でも、この窓があるからここは気持ちがよいので
しょうがないか、という感じ
絶対寒いだろうなと、最初から思っていたもの

まだ編み途中のひざかけを、かけて
ひざから転がり落ちた毛糸玉を、追う
なにをしてるんだろうね、と、思うけれど
こういうのも、わるくない


お店を閉めた、19時
隣の部屋で作業中のお菓子屋さんに、声をかける
開口一番、この建物寒くないですか!?と彼女が言うので笑った
寒い寒い、寒いです

彼女のお店は、オーブンがあるので
うちの店より、室内の温度が上がる
だから、窓に水滴がついてしまって、大変そうだった
なるほど、こんな悩みもあるのだな

これまで、同じフロアには人がいなかったから
こんな風に小さなことを誰かと話す機会は、なかった
だからこうして気軽に、たとえば寒さについて話せる、というのは
それだけで、うれしい


明日の予報は、雨
それなら、きょうよりは、すこし暖かいかしら

ともあれ
一刻もはやく、ひざかけを編み上げよう、と
決意した、きょうだった