夜のキッチンが、好きで
電気を半分消したまま、幽霊みたいにぼうっと立って
お湯が沸くのを待っていたりする

カフェインレスの、インスタントコーヒー
最近、深夜はいつもこれだ

マグカップを手に、遠くのことを、考える
はるか、遠く



きょうは、スウェーデン語の授業
授業といっても今は、先生に細かな訂正をしてもらいながら
ひたすら雑談、という感じ

お喋りに夢中になっていたら
いつもの二時間を、とっくに過ぎていた
今度からは遠慮せず時間過ぎてるって言ってね、と謝ると
いいよ、わたしも楽しかったし時計見てなかった、
時間はどうでもいいと思ってた、と言うので
うれしいけど仕事だからそれはよくないよ、と、笑った


冬ごろから
スウェーデン語を話すことが、一気にらくになった
急に、すうっと力が抜けたという感じ
こんなふうに頭は変わったりするのね

発音とか、語彙とか、言い回しのバリエーションとか
どれも、わたしはまだまだだけれど
それでも、外国語だと意識をせずに、
どんどん軽やかに喋れて、とてもとても楽しい
語学がこんなに楽しいのは、この10年で初めてのことだ


いまの先生は、結構聞き取りにくい発音、かつ早口で
これまでわたしの友だちには居なかった、ヨーテボリの方言
さらに鍛えられそうで、いい

しかし、英語ももっとフルスピードで喋る機会がないとなあ
退化して、スウェーデン語に抜かれちゃったらどうしよう


自分を使った、実験は
まだまだ、ずっと、続くよ