この学校最後のプレゼンが、終わった


今回のプレゼンは、持ち時間がひとり30分
加えて、クラスメイトひとりのopponentになり
プレゼンの基礎になっている、相手の卒制レポートを読み込んできて
10分間、前でトーク番組のように喋らないといけない

正直、どうなるか、めちゃくちゃ不安だった
まず持ち時間が長いし、
皆に見られている状態で、10分間のふたりだけでのディスカッションを
2回やらなければいけないことになる
それに、キチンとしたopponentになれなければ
相手の子にも迷惑がかかるのだ

そのうえ、二日間にわたる遠足でだいぶ疲れた状態だったし
今朝は、ほんとうに参っていた
こんなにナーバスになったのは、ひさしぶりのことだった


だけど、ふたを開けてみれば
わたしがopponentになった子のプレゼンが、とにかく面白くて
笑って気持ちがのった状態で、生き生きと質問ができた
しかも、その次が自分のプレゼンだったので
そのままの明るさと勢いと自信をもって、
自分ではないと思うくらい、堂々と喋れた気がする

それもこれも、全部
帽子を駆使して、カーリン(昔のスウェーデン人)、ココ・シャネル、
そしてイルヴァ(本人)の一人三役で劇を始めた友だちのおかげ
わたしまでこうして引っぱってもらったくらい、
めちゃくちゃ楽しい、すばらしいプレゼンだった


わたしのプレゼンのopponentになってくれた友だちも、
さりげなくフォローをしてくれて、もう感謝しかない
あとから、ありがとう、すごくやさしかった、とお礼を言うと
わたしはやさしくないわよ、あなたのレポートがよく書けてただけ、
信じられないくらいだった、とサバサバ言うので
ああこのひとはほんとうに格好いいなあと、しみじみ感心してしまった

友人たちに助けられた、最後の評価日
忘れられない一日になった




13時半には全部終わったので、
さっそく、花を摘んだり、お茶を飲んだり、詩集を読んだり
こんな風に過ごす午後が、あと何度残っているだろう

このプレゼンが終わると
否が応でも、ここでの生活の終わりを意識してしまう
あと、たった17日

残り少ない時間だから、一瞬も逃したくない、と
ほんとうに、思う