試験が終わってからというもの、どうも天気が安定しない
予報もコロコロ変わるので
行きたい場所をいろいろ考えて、悩んでいる

これでこそロンドンという気もするけれど


今日は、起きてみたら、予想よりも遥かに天気がよかった
図書館と美術館の予定を、明日にずらすことにして
ラッセル・スクエアから188番のバスに乗り
二階席のいちばん前に、座る




ビッグ・ベンやロンドン・アイを眺めながら
うわ、ロンドンだ、と思う
テムズ川を渡るのも、なかなか新鮮
自分の行動範囲の狭さには、あきれてしまうけれど
まあ、そんなものだ

グリニッジへ行くときは、いつも往路はこのバス
道が混んでいると、1時間近くかかったりするけれど
わたしはこれが、気に入っている


グリニッジを初めて訪れたのは、9年近くも前のこと
すっかり気に入って、ロンドンでの留学生活が始まってからは
2ヶ月に1度くらいは、来ている

台湾人の友だちに教えてもらった中華料理屋で、雲呑麺を食べて
マーケットをぶらぶらして
グリニッジ大学の中を散歩して、Painted Hallとチャペルを覗き
天文台のある丘に上る
興味のある展示をやっていれば、海洋博物館へ行ったりもするけれど
いつもだいたい、辿るルートはおんなじだ

9年の月日が流れても、ここは、あまり変わらない




美しいPainted Hall
壁も天井も一面、絵なのに、どこか清々しいのはなぜだろう




なるべく天気のよい日を選んで来ようと思うのは
天文台からの風景が、この公園が、好きだから

グリニッジ・パークは、とにかく、だだっ広い
ティー・サーク周辺が、町として完結している印象なので
なんとなくアンバランスで、大きすぎる公園は持て余されているようで
そういうところが、とても好きだ




9年前には雑貨屋だったこの店は
いまは名前を変えずに、カフェになっている
雰囲気は昔と随分違うけれど、なつかしくて、結局いつも寄る


いつものコース、というのは
実はけっこう、得難い
こちらが変わらなくても、町のほうが変わってしまうということもある

歩きながら、そんなことを思ったり


ここを離れるまえに
もういちど、行けたらいいな