フィンランド語のスピーキング試験のため
大学へでかける


試験は、先生と1対1で、全部で30分ほど
3つのパートを、続けてやる
朗読、プレゼンテーション+質疑応答、それからフリートーク

昨日も書いたけれど、とにかく厄介なのは、真ん中のプレゼンだ
4つのうちどのテーマが当たるか、直前までわからないうえ
10分程度だけれど、ひとりで喋りつづけなくてはいけない

止められるのではと心配になるような、細かいメモをつくり
ぶつぶつ、練習

それが功を奏したのか
プレゼンも、そのあとの会話も、とても上手くいった
録音を切った瞬間、先生がWell done!と言ってくれたほどで
こんなに手応えのあるスピーキング試験は初めてだった

試験のあと、こういう気分になれる日がくるなんて、と
しばらく、じんわり、噛みしめた



終わっても、まだ14時なので
せっかくだから、今日はゆっくりどこかへ行こうと思っていた
けれど、準備に疲れたのか、本番の緊張の反動か
カフェでコーヒーを買って座るなり、うとうと

それでも、まっすぐ帰る気にはなれず
眠気を振り払って、すぐ近くの大英博物館





Enlightenmentの部屋
ここで、ベンチに座ってなんとなく考えごとをしたり
一冊一冊、本の背表紙を読んでいったりするのが好きだ

春から夏にかけては混んでいるけれど、冬の朝などは、しんと静か
この部屋に来るためだけに、わたしは博物館に寄る

18世紀の世界は、
知ることに対してまっすぐで、純粋だなと思う
要素の少なさが、心地いい
これも、無い物ねだりの一種かな




帰り道、いつもの古本屋で
トーマス・マン魔の山』が入荷しているのを見つけ、捕獲
英語版がほしくて、中古のものをずっと探していたので嬉しい

1976年のPenguin Modern Classics
なんとなく物寂しい、すてきな表紙だ



今日はいい日
とてもいい日だった

試験もいよいよ、あとひとつ