なにはともあれ、休む
そう決めていた日曜日
目覚ましをかけずに寝たのに
早くに、目が覚めてしまう
いやいや、なんでこうなるんだ
木曜のおやつに食べられなかったドーナツを
もそもそ、食べる
午後からはお天気が崩れるという予報を信じて、
歩きに出かけることにした
とりどりに紅葉して、
パッチワークのようになっている散歩道
美しさに気持ちが安らいだ一方で
秋が深まっているという事実を目の前にして
ちょっと怖くなってしまう
過ぎてゆく季節を惜しむ間もなく
走って、走って、走りつづけた今年にまとわりつく
なにかを零していないか、という
漠然とした、不安
先週は、狂ったように忙しい週で
ずっと、気をゆるめることができなかった
そんな中で
何通か、手紙や、メールをいただいた
とくにお手紙に関しては、
わたしは今、返事を書くことがむずかしい状態で
そのことを申し訳なく思う気持ちが強いのだけれど
それでも、うれしかった
こうして書いたものが、わたしの撮った写真が、
誰かのところに流れ着いているかもしれない、ということ
そして、わたしにはまったくそんな意識がなくても
だれかの生活に、すこしだけ、
なにかを足しているかもしれないということ
正直なところ、それは
とてもとても恐ろしいことでもある
単純に、わたしの意図と離れているからだ
わたしはどちらかというと、仕事で扱っているものの力のほうを
確実だと思っているし、信じている
だけど、それでも、わたしの存在が
なにかをはじめる、あるいは続けるきっかけになった、と
言ってもらえるのは、うれしい
はじめることと、やめないこと
そのふたつ、たったそれだけのことが、どれほど困難かを
わたしも、よく知っているから
店に立っていると
心を削られることというのは、やっぱり沢山ある
でも、今は、
わたしは、ここに立ち続けたいんだろう
嵐のような一週間を終え
そう、あらためて