通っていた店がリニューアルしたことを知って、
アイマスクをひとつ、買い足した

日曜日にはフラワーマーケットが立つ、
ロンドンのコロンビア・ロード
月に二度ほど花を買っていたその通りにオープンした店には
いつも、インドやアフリカから届く素敵なものがたくさんあった

今も、感じ取れるその志や雰囲気が変わることはないけれど
10年近く作っていたこの商品は、もうなくなってしまうかもしれない
そう思うと、やっぱりすこし寂しいかも

時とともに変わっていく
わたしは仕事上、そのことを前向きに捉えたいと思っているけれど
その一方で、愛着もそっと守って、大切にしたいのだ

 

遠くから見る限り、日常をほぼ取り戻したようにも見えるイギリス
それでも、ものを作る、あるいはものを売る人たちと話していると、
それぞれにそれぞれの事情がある

変わらずに仕事を進める人、より精力的に進もうとする人がいる一方で
しばらく新作を作らないと決めた人、ものづくりや販売をひとまずやめた人、
バランスを崩してしまって長い休養を取っている人もいる
デザイナーが元気でも、制作をお願いしていた会社が休業を強いられてしまったり、
廃業してしまったケースも、一件や二件ではない

月末からロンドンへ行くことを決めたのには、沢山の理由があるけれど
まず、メールやビデオ通話だけでは汲み取れない話を聞きたいからだ
もちろん、お客さんにそういう話を背負わせたいわけではなくて、
ものを紹介して販売しているわたし自身に影響することだから

微力でも、わたしにできることは全部やりたい
言葉にならないな


再来週に行く予定だった国内旅行は、
状況を考えて、泣く泣く取りやめることにした
とてもとても楽しみにしていたので、本当にがっかりしたというか
しゅるしゅると気持ちが縮んでしまったようけれど、
まあ、仕方がないので、秋を楽しみにするしかない

今は、ちゃんと出張には行けるように、調整あるのみ
毎日バタバタするけどがんばろうね

あと三週間、と考えると
あっという間にその日が来てしまうから
目の前の、今日を