仕事の月曜日
夕方近い時間に、すこし時間ができて
一軒家で営まれているカフェへ

庭の葉桜に向かって座り、持ってきた本を読む
スピーカーからは、Sufjan Stevens
背後では、思い思いに話す人たちの声が、
大きく、波の音のように聴こえている

レモンケーキとアイスオレの向こうに
ぽつぽつとアカツメクサが咲く、初夏の風情の庭
日が傾いてきて、金色がかってきた光が、
青い空を薄めていく

こういう美しい瞬間を
あざやかなまま、持っていけたらいい

 

ゴールデンウィークを前に、
きょう、待っていたたくさんのジュエリーが届いた
途中、荷物の消息が途絶えてさんざん気を揉んだので
箱を見ただけで心底ほっとした

ひとつひとつ、イヤリングを確認して
心の真ん中がふわりと浮かぶ
自分で選んだわけだから、デザインが好みなのはもちろんだけれど
全部、状態もよく、どこか折目正しい佇まいで
届けてくれたディーラーのことを思った

箱には、姪のためにと
子ども用のかわいい鉛筆も数本、一緒に入っていた
このあたたかさよ


今のところ、日々は続いていて
仕入れをすれば、それなりに(時々だめだけれど)きちんと届くし
丁寧に仕入れをすれば、きちんと、美しいものが揃う

それだけのことだけれど、
だから、気を抜かずに、目の前のことをやらなくてはね

 

 

カフェでかかっていたSufjan Stevens
ロンドンで卒論を書いていた春、よく聴いていた曲だった

あの頃からはまったく想像できない未来が、ここにはあるけれど
そう、日々は、こうして続くのだ