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冬に買っていた七分袖のワンピース
梅雨に入ってから、極端に暑いか寒いかでぜんぜん着る日がなくて
今になってやっと登場した

7月になったら、さすがに着られないよなあ、と
まだ遠い秋に思いを馳せる

いや、でも
正直、秋のことなんてちょっと考えたくないな


息を止めるようにして
毎日を、なんとかやり過ごしている

それでも、きのうは
ちゃんと、店に立っているらしい日だった
5月の中旬からは、あまりに状況が不安定だったけれど
すこしずつ、また、うまく回りだしてくれますように

もう一年半近く、友達ともちゃんと会っていないから
馴染みのお客さんの顔を見ると、ほっとする
雑談って、こんなにいいものなのか、というのが
ここ最近の切実な感想

 

 

金曜のことだったか
通っているカフェでÁsgeirのこの曲がかかって、思わず本を置いた
いつでも、何度でも、身じろぎもせず聴いてしまう曲というのがあって、
これは、まさにそう

ほの暗い夕方で
お店には、わたしひとりだった
コーヒーの匂い、水辺の話のエッセイ


ふと流れてきた音楽が、その瞬間を一枚の写真のように焼きつける
そういうことが、時々ある
わたしはこれをきっと、ずっと持っていく気がする、と
フラッシュが焚かれたあとのように、その鮮烈さに目が眩む

ここでは、普段からよく聴いている曲がかかることはほとんどないのに
どうして、この日にかぎってかかっていたのだろう
これも巡りあわせ


その日は、お店に入ったときから、
Kings of Convenienceの昔のアルバムが流れていた
それも、はじめてのことだったから嬉しくて
オーダーのとき、思わず店主さんにそう声をかけた

ひととおりお話をした最後に、
(曲が)お邪魔になるようだったら言ってください、と気を遣ってくださって
ああ、こういう店だからわたしはここでゆったりとしていられるのだ、と思った
わたしは、知っている曲がかかるとただただ嬉しいのだけど
たしかに、逆に落ち着かないという人もいるだろうね

ボロボロの状態で行くこともあって、恥ずかしいんだけれど、
いつも、多くを語らないさりげない心遣いに癒されている
もう、ここがなければ生活が成り立たないくらい、大事な場所になった

 

また新しい一週間がはじまるのだなあ、と
ぼんやりしている、日曜の深夜
最近はますます、仕事とそれ以外の境目がなくなってしまっている

どうか、穏やかで
そしてしっかりと忙しい一週間であってほしい
近ごろはもう、ただ祈ってばかりだ