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今年に入ってから、
また、簡単に日記を書くようになった

と、いっても、日記用の手帳を一冊つくり
箇条書きに近い断片を留めているだけ
最初に張り切ると、続かないからだ


Poetry Diaryというものを選んだから
週によっては、左側の頁に詩が載っている
早朝の光のなかで、ゆっくりそれを読みながら、
昨日のできごとを思い出して、書き留める

わざわざこういうことを、今年しようと思ったのは
この状況で、時間を失っているように感じて焦っているからか、
それとも、単純に、
書く場所を欲しているだけなのか

 

近ごろは、日中の仕事を終えたら
夜はヴィンテージの仕入れと、オンライン展示会
また仕事量の多い日が、続いている

それにしても、今回の展示会は
わたしの友人とも呼べる取引先は、ほとんど出ていない
場所の制限がないからか、多くの展示会に出ているメーカーさんが目立ち
ちょっと画一的というか、商業的になった気がする
いや、もともと紛れもなく商業なんだけども

取引先のブースを回って談笑し、新作を見せてもらって、
季節のオーダーをするのが毎度の楽しみだったので
オンラインではなく展示場での開催に戻っても、
もしかしたらああいう機会は戻らないのかもと思うと、寂しくて仕方ない

とはいえ、オンラインでこれだけ仕事ができることが、
すばらしいとも思うのだけど


展示会の画面を、うーん、と閉じ
思い立って、取引先が入っているアーティストレジデンスのページを開ける
小さく仕事をしている、楽しいものを作る人たちが集まる場所

すこし、入居している人たちも変わったのかな、と一覧を見ていると
手描きらしい絵皿のアイコンに目が止まった
ご本人のページに飛んでみると、ドローイング、蓋物やタイルなどどの作品も美しい
息を呑み、身じろぎもせずにすべてのページ、すべての写真を見た

商品として販売するというより、オーダーを受けて制作をしている方らしく
うちで扱える可能性は限りなく低いけれど、
それでも、こういう作品が見たかったのだ、と思った

求めたいものばかり求めていても、だめかもしれない
だけど、たしかに今見ていたいものがあるんだよ


展示会で動揺して振れていた針が、真ん中に戻った気がするから
それだけで、きょうはよかったかな

試行錯誤は、まだまだ、続く