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冬らしい、やわらかな青空
パン屋さんでスコーンを買い、散歩へ


“雪月花”、“一筋”、“和歌の浦”、“御所桜”
さまざまな名前の、まだ蕾の椿を眺め、
その名前をつけた人たちのことを、思う

いったいどれだけの時間を、椿とともに過ごして
どんな思いで名づけたのだろう、と

 

きょうは、すこし荷物を出すほかは、休み
まさに嵐のようだった仕事に、
ようやく目処がついたのだった

そもそも、年末年始もちゃんと休んでいないので
こういう穏やかな休みの日が、ひさしぶり
もはや何をしていいのかわからず、
早朝から、机に向かって三日分の日記を書き
部屋を片付けはじめ(はじめただけで片付いていない)
本を携えて、外に出た

灰色のベールのようにかかる思いを
そのときだけでも、そっと、上げられたような
澄んだ数時間だった

 

今週はもともと冬休みの予定だったけれど
来週も、引きつづき店を閉めることにした

そもそも予約制で、今月に入ってからお客さんは大幅に減っているし
予防的措置というところで、状況が上向けば再来週にはまた開けるけれど
それでも、補償もないのに閉める、というのは
それなりには痛い決断だった

わたしを疲れ果てさせているのは、
何よりこういう、無数の小さな決断なんじゃないかと思う
最善を選ばなくちゃと気負いすぎなんだろうか


まあでも、今は
自分で自分に休みをあげたんだと、思いたい

明日は、友だちにずっと書けなかったメールを書いて
本を読んで、勉強をして、姪のセーターを編んで
ピアノを弾いて、観れていなかったDVDを観て
それで、眠れるだけ眠るんだ