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2021年、最初の営業日

自分で編んだセーターで、店へ
これを着ると、なんとなく背筋が伸びる

北と東の窓を開け放しているので、
あまりの寒さに、震えながら一日を過ごしたけれど
やっぱり、店に立つ時間はいい


わたしのお正月休みは
母の持病が悪化し、休みどころではないという感じ
元日の昼間、母が病院に点滴に行っている間、
ひとり家事をする、キッチンとリビングは
ちょっと耐えがたい、押し潰されそうな静けさだった

夜には、大晦日までに終わらなかった棚卸
食道に問題があるので今はなにも食べられない母を、数分置きに宥めながら
リビングで、ひたすらにパソコンと対峙するはめになったけれど
自分の内側と戦わなければいけなかった昼よりは、
ずいぶん穏やかな時間だったように思う

去年も、この時期は自分が熱を出し、母も入院して大変だった
来年のお正月こそは、なんの心配ごともなく笑っていられますように、と
一年後のことを考える、一年のはじまり

 

毎年、いちおう一年の目標を口に出してみたりしているけれど
結局、あまり変わらずに同じことを言っている
人にも自分にも誠実に、ごまかさず、手を抜かない
きちんとしようと思えば思うほどに、深みにはまる目標だ

それに加えて、今年は、とにかくちゃんと休むこと
去年はとくに夏以降は、ほぼ休みの日もなく狂ったように働いたので、
今年は周りの人の声に耳を傾けて、心配をかけず、休むときは休む
自分のことも、周りのことも、本当に大事にしたい

あと、仕事はもちろん、勉強したいことも色々あるから全部やりたいな
今だって、途方に暮れることばかりだけれど、
心に灯る火が消えてしまったようだった日々は、2020年に置いていく


なにか母でも飲めるものを買おうと
耳にイヤホンを突っ込み、ひとりコンビニに出たときの
煌々とした月を、きっと何年たっても思い出す
街もわたしもくっきりと映す、泣きたいくらいに明るい月

夜を歩く
もっと平然と、なにもかも、忘れずに抱えて