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ようやく、ちょっと時間ができたからと
また、作り目

しかも、これまでやったこともないモヘアの細い糸、3本どり
色んな糸で色んなパターンを編んで、技術を身につけたいからだけれど
いったいどこを目指しているのやら

まあ、目指すものなんて
きっとなくていいんだけれど


それにしても、やっぱり初めてのモヘアは編みづらい
複雑な作り目をしなければいけなかったこともあり、
全然うまくいかず4回もやり直して
絡まった糸が、随分もけもけの状態になってしまった

それでも、苛立つ気持ちよりも
新しいことをやるのが楽しい気持ちが勝つ
わたしは編み物がほんとうに好きなんだなと、
こういうとき、思う

 

きのうは、休み
2時間ほどは仕事をしたので、完全な休みと呼べるかはさておき
とにかく休みだった

終日休みにできた日は、
実は、先月恋人と奈良に行った日以来
ほぼひと月ぶりだ

最近は、毎日夜中まで梱包やメールの対応があり
もともと睡眠は安定していないので、体力も回復せず
自分でも、どうしたらいいかわからない状態だった
やっと、ちょっと一息ついて
ひとりの人間ができることには限りがあるのだと、知る

仕事への気持ちが薄れることはなく
全部やります、全力でやります、そう思っているからこそ
もうすこし、休みが必要

 

留学前、東京の雑貨店で忙しく働いていた頃のこと
店の最寄り駅近くに、通っているカフェがあった
深夜1時までやっている、パスタの美味しい店
日付けが変わっても寄れるのが、うれしかった

そこの店主さんは、やっぱり激務の“雇われている人”で
だから、ふたりでいろんな話をした
急な階段の上から、おやすみなさーい、と見送ってくれる
そのあたたかさに、いつも救われていた

その後、彼女は体調を崩してそのまま辞めてしまって
ちゃんとお別れさえできなかったし
古いビルにあったその店は、ほどなくしてビルごと取り壊されてしまった
けれど、いまも限界まで忙しくなると、
カウンター越しや階段の上からの、彼女の笑顔を思い出す
なんでだろうと、いつも不思議だけれど
条件反射なのか、思い出をお守りのように携えているからなのか、
長い時間が経っても、わたしを救ってくれる気がする

もう、向こうはわたしのことなんて覚えていないだろうけれど、
それでも

それにしても、あの頃もほんっとに忙しかったよなあ
あれを思い出すと、なんでもできる気がして危険

 

さて、落ち着いたのも束の間
明日か明後日には、4個口の荷物が届くはずだ

検疫や通関が終わったのは、喜ばしいけれど
木曜日までに、果たして検品と撮影と片付けが終わるのか
もはや神のみぞ知る

とにもかくにも、愛しているものが届くのだから、
楽しくまいりましょうね