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輸入・小売業のわたしにも、
繁忙期というものはしっかり存在していて
いま、それの只中にいる

ヨーロッパのギフトを扱う、わたしの仕事は
一年がクリスマスを中心に回っているといっても過言ではない
クリスマスに向けて、11月には店にものがあってほしい、となると
9月はオーダーの時期なのだ


例年は、ロンドンの展示会に足を運び
出ている取引先と端から話をして、決められるものはその場で発注をする
その後、ほかの町や国に移動し、新しいものを探したり
取引先のアトリエやヴィンテージディーラーなどを訪ねながら
展示会でのオーダーを確認するやりとりを続けるのが常
だから、出張中はとにかく忙しいのだけれど、
帰ってくるころには、だいたい峠をこえている

だけど、今年は、展示会はオンライン
夜な夜な商品をチェックしているけれど、
すでに取引をしているところだけでもとにかく時間がかかり
正直、新しい取引先を探すどころではない
しかも、これまた時間のかかるヴィンテージの仕入れをしながらなので
起きている時間のこの圧迫感よ

と、まあ、完全に愚痴なわけですけれども
つまり、今年始まって以来の忙しさを極めています
終わりが、見えない、、、!

 

疲れきって倒れこんでいたら
展示会から“ビデオメッセージが届いています”というメール
ビデオ?と開けてみると、取引先のお姉さんで
電話したけど繋がらなかったから動画を撮ってみたよ、と
新作の話なんかを、沢山してくれていた

なかなかに長い動画で、ずっと喋るのも楽じゃないだろうに
わざわざ撮ってくれたのかと、驚く
営業努力といえば、もちろんそうなのだろうけれど
いつも会っている人の顔と、わたしの名前を呼ぶ声は
ただただ純粋に嬉しく、ほっとした


大変なのはわたしだけじゃなくて、皆そう
それでも、出来る限りのことを、
いつも以上に時間をかけて、前を向いてやっている
仕事だしあたりまえのことだけれど、その事実はとても強くて
わたしも、という風に思わされる

忙しくても、ひとつも気を抜いて仕入れたくないな
吹けば飛ぶような、小さなわたしの仕事だけれど
いい取引先で、楽しい店でありたいね

 

産休中のお隣さんから、届いたお花が
空回りそうな心を、すこし休めてくれる

まだまだ日中は暑いことは暑いのだけれど、
朝晩は涼しく、秋の虫の声が聴こえるようにもなった
長袖を着られる日が、またそこまで来ているんだろうか

緩やかに移り変わる季節を
恐ろしいとばかり思わず、過ごしたい