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グレーテルのかまど』の再放送
8月の『100分de名著』に合わせてなのだろうけれど
『モモ』に出てくる“金色の朝ごはん”がテーマで
思わず見入ってしまった

金色の巻きパン、かがやくバターとはちみつ
マイスター・ホラがポットから注いでくれるチョコレート

いてもたってもいられず
本棚のモモを開き、どの場面だったかな、と探す
あまり、テレビを熱心に見ないわたしだけれど、
こういう瞬間があるから、この番組が好きだ


100分de名著でも、すこしそんな話が出ていたけれど
モモは、どうにも詰め込みすぎの本だとは思う
だから、エンデが、物語を通してどんなことを言いたかったのかが
透けているどころか、一部はそのまま書いてあるし
黒子が舞台の上で喋っているような気まずさが、ないわけではない

だけど、やっぱり
物心ついたときには本棚にあったこの本は、
わたしをつくったひとつの要素だという気がする
エンデと考え方や感じ方が合う、というよりは
わたしがエンデから影響を受けている、と言ったほうが正しいんだろう


そんなことを考えつつも
頭からは、金色のパンが離れないのだから
美味しいものは罪深い
 
ホットチョコレートを飲みたくなる気温ではないけれど
明日の朝ごはんは、ハニーバタートーストにしよう
小さな楽しみが、ひとつ

 

また、考えなくてはいけないことばかりで
きょうも、気の休まらない休日だった

あさってからは9月
いよいよ、本格的に秋冬のオーダーをかけるときだ
オンライン展示会も来週からが本番、
すでに、ビデオ通話ミーティングの予定だらけだし
夜遅くにも働く日がつづく

でも、現地で展示会に行った去年は去年で
月後半の帰国後はもう冗談みたいな忙しさだったわけだし、
まあ、9月はどう転んでもそうなのかなあ

よい冬を、過ごすため
ここからがますますがんばりどき


仕事は、もちろん、何をするにも時間がかかるし
いまのわたしには、余裕を持つことができないということもあるけれど
時間を“奪われる”と感じるのは、どんなことなのか
逆に、効率がよくなくても捨てたくないのはどの部分なのか
いつでも考えていたい

そう、あらためて書きたくなったのは
やっぱり、モモを思うからなのかしらね