f:id:lumi31:20200818231954j:plain

 

休みの日

お茶を淹れては
飲みながら、読みたいものを、読む
そのためだけの日が、あってもいい


遠くへ行くことができないと
つい、遠くからうちにやってきた、思い入れのあるものなどに、
いつもより熱のこもった視線を向けてしまう

3年半前、最初の仕事での旅の途中に
ミュンヘンで買ったこのマグも、然り

今年の2月
どうしても、思い出のこの店を再訪したくて
わずかに空いた時間に、文字通り走った
そのときは、こんなに必死にならなくても、
またこの町に来る機会はきっとすぐに来るだろうに、と思ったけれど
いま思えば、あのとき走ってよかったな 

 

 

数日前に出たばかりのSin Fangのアルバムが本当に好みで
同じく今月に買った米津玄師と、交互にかけている
どちらも、誰もが正解を持たないこの状況で、
内に内にと問いかけて作られた、という印象の曲が入っていて
勝手にそう受け止めているだけかもしれないけれど、胸に迫る

それはそれとして
今年は、2月にÁsgeir、4月にLaura Marlingのアルバムが出ているし
ずっと好きで聴いているアーティストのリリースが多くてうれしい


去年の夏休み、アイスランドの壮大な風景を前に
まさに、Sin Fangを聴きながら、
わたしたちも、生活も、音楽も
この土地から見ると一瞬咲く花のようなものだ、と思ったことを
昨日のことのように、思い出す

それでも、たしかに咲いている
外に出ることもほとんどない今、音楽を聴いて、そう思う

 

店は、一週間の夏休みとはいえ
わたし自身は、先延ばしにしてきた仕事をしなければいけないので
正直、いつもよりも気が重い

だけど、すでに行き倒れそうな2020年、
忙しくなるこれからに向けて、自分の時間も取らなくてはね

苦しくても、ちゃんと歩いていこう
すこしは、休んだりしながら