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今年の春夏の一枚、と言えるほどよく着ているブラウスを
きょうも、着る

いつもと変わらないメイクを
いつもと同じように

好きな曲をかけて、頭をからっぽにする
いつもの15分


パッケージを見るのは好きだけれど
わたしは化粧品を、あまり持っていない
気に入ったものをひたすらに使い続けるタイプだし、
そもそも、メイク映えしない自分の顔にうんざりしていて
なかなか冒険しようという気が起きないのだった

だけど、たまに新しいものを投入すると、
やっぱり、気持ちが上向いたりする
つくづく不思議なものだと、思う


道具を置いている、1940年代のトレーには
実は、商品としては売れないくらい、大きな染みがある
それをわかっていて、買い付けた

整理に使っているのは、どれもヴィクトリア女王の時代のガラスで
120年から150年ほど前のもの
こちらも、単体で使えば気になる大きな傷があったりする

ここをこんな風にしたのは、
この仕事をしていてよかったと思える場所にしたかったからだ
お店へ行く前に、かならず立つところだから、
わたしの仕事だからこそ手もとにあるもので、美しく飾りたかった

どこまでも、自分のための
等身大の場所

 

店のための雑務をやりながら
オンライン展示会を眺めている、このごろ
だけど、どうしても、これでものを探すのは難しい

それでも、きょうは一社、
取引をしてみたいと思える会社を見つけた
商品が紙ものの“ギフトセット”なので、どうしようかと悩みつつ
まずは自分で使うべく、ふたつのセットを買ってみる

ケンブリッジの、夫婦ふたりでやっているらしい会社
会ってみたかったな、どんな人たちなんだろ


あらためて、展示会がないことに愕然とする
実際にものを見て人に会うと情報量が桁違いに多いというのは
ブースを構える側にとっても同じこと
パートナーになるかもしれない人たちと直接会えるというのは、
こちらのことを知ってもらって信じてもらう、最大の機会だ
それを失うというのが、とにかく痛い

とはいえ、次に行けるのはいつかわからないわけだし
どうしたらこちらのことが伝わるかしらと思案中
身一つでやってきたわたしが、もっとも大切にするべきは
なにをどう伝えるかということだと思うから


苦しみながら、すこしずつ、先へ

苦しさをごまかさずに
時間をかけて考えて、進むこと