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ぽっかりと空いた17時台
降りつづく雨と冷房で、わたしの場所は肌寒い

机の上のアイスコーヒーはそのままに
お湯を沸かし、スパイス・ティーの箱を出す
20センチほど開けてある窓にふと目をやると、曇っていて驚いた
部屋の中と外で、差がありすぎるのだ


最後のひとつだったティーバッグにお湯を注ぎ
蒸らしている間、今度は買い置きの箱を探した
雨があがればまた夏に逆戻りとわかってはいても、
身体が冷えると、わたしはこれが飲みたくなるに決まっている

いつもは、一年か二年に一度訪れるパリでまとめて買っているけれど、
もしかしたら、今度は取り寄せないといけないかもしれない
たかだかティーバッグなのにとは思うものの
これは、わたしにとっては数少ない、
“替えのきかないもの” の、ひとつ

 

大きく息を吐いて
一通のメールを書きはじめる
ベルリンにいる革作家さんへ、オーダーと近況のメール

彼とは、多いときは毎週のようにやりとりをするので
近況報告というには話が細かいけれど
直近のことを丁寧に聴き、語って
さっぱりと互いの状況を気遣い、仕事の幸運を祈り合う、
こういう友人関係ならではのメールに、いつもほっとする


いまのわたしは
朝昼夜を問わず、一日中、断続的にメールやメッセージを書いている
それはもう、わたしにはただごとではない数で
どうやってなんとかしているのか、自分でも不思議だ

もちろん効率的にやらないと、こなせないけれど
それでも、なるべく、心のあるメールを書ければとも思う
革作家さんとのメールは、わたしにとって
そのチューニングのような存在なのかもしれないな

目の前に来た球を、ひたすらに打ち返す
すこしこれが緩まないと、ウェブショップも始められないわけだけれど
いつまでも続くようにも思えるこの生活の終りは、さて

 

今週の雨は、京都でも不安になるほど
とくに水曜の朝方は、非常時に近い様相だった

この数ヶ月を経て
気持ちが脆くなってしまっているのを感じる
先が見えない自分自身を思うことも、
誰かが疲れ、傷ついているところを見ることも
感染症に関することだけで、もうたくさんだ

どうか、これ以上降りませんようにと願いながら
とにかく、明日もお店