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雲が晴れ、大きな窓から光が差し込んだ瞬間
自分の場所を、本当に美しいと思う

初めて、瓦礫だらけのこの部屋に来たとき
なにより心ひかれたのが、窓だった
大通りに面した北側と、中庭に面した東側にある窓は
どちらも大きく、両方を開けると風が通り抜ける


水色に塗った壁のところに掛けた花の束が
風で揺れ、光が乱反射する
三年前、まだ工事中だったここを訪れた恋人が、
プールのようだと言ったことを、思い出した

そのときは、それは店の壁としてどうなんだと悩んだけれど
初夏のプールのような店というのも、中々いいのかもしれない

 

予約営業をはじめて二週間
さまざまなことが起こってはいるものの、
まずまず、うまくいっているんじゃないかと思う

お問い合わせの状況などを見ていると
やっぱり、普通に開けると特定の時間が混みそうだし
とにかく狭い店だから、皆が安心してゆっくり見られるようにするには、
今は、この体制がいちばん良いんじゃないかしら
ただの雑貨店に予約なんて、申し訳なくは思うけども

こんなときだからこそ、楽しんで帰ってほしい
これがあれば明日が楽しいというものが、できれば見つかってほしい
そう、願うだけ

 

きょうは朝から、二千枚の画像の確認作業
一枚一枚に写るイヤリングを確認し、
数少ない買い付けるものに印をつけていく

現地で、何千何万というものを見ていたのは
本当に効率がよかったのだなと、しみじみ
そのときは、たいへんだ、目が疲労で死ぬ、と思っていたけれど
画像や動画に比べたら、あれはどうってことなかった


この状況になってから
買い付けは、以前よりずっと手間がかかるようになった
ヴィンテージはこういう感じだし、
いまの作家さんのものも、詰めることがこれまで以上に多くある

だけど、往来ができないというのに、
こうして仕事をしていられるなんて、すごいことだ
この時代でよかったし、仕入れを始めて三年半が経っている今でよかった
そうでなかったら、そもそも商品の維持ができなかったに違いない


以前に輪をかけてメール対応の仕事も増え、
とてもじゃないけれどウェブには手が回らず
どうすればいいのやら、だけれど、がんばりたい

お客さんが来てくれること
店に立っていられることの、幸せを
毎日、思っている