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とくに花をつけるのが遅い木や、
いつも鳥がいる場所

ほんのわずかな隙間の時間にも
たしかな愉しみはあるものだ


店に立っていたときには
日曜はいつも、ぐったりとしていた
あれほど、きちんと休みたかったのに、
こうなってみると、ぜんぜん落ち着かない

いや、仕事なら、今もたくさんあるんだけど
そういうことじゃないんだよね、という
矛盾に満ちた主張

 

ひさしぶりにビデオ通話をした恋人に
髪伸びたね、と、言われた
そういえば、顔まわりの髪はとっくに顎のラインを超え
もう、ショートボブではなくなっている

留学中は、放っておいた結果、
胸までのロングになったこともあったものの
とくに仕事をはじめてからは、ずっと短くしていた
伸ばす、という発想すらもそもそもなかったので
自分が自分じゃないみたい


今は、じゃあちょっと伸ばしてみようか、というような
余裕のある気分ではまったくなくて
でも、しばらくは伸びていく髪と付き合うんだろう、と
諦めるでもなく、淡々と受け入れている

たかが髪、されど髪
なんだろうな、不思議な感覚だ
単に、ほかの大きすぎる関心事が、
気持ちの真ん中に居座っているからなんだろうけれど

 

 

眠れない夜がつづいて
ふと、浮かんだ曲がある
北のはるかな国々にただ憧れる子どもだった頃、
眠りに落ちる前に、よく聴いていた曲

ここまで遡るのだな、と
自分で驚いてしまうけれど
これは、信仰のようなものなんだろう


先週は、歌詞のある曲を聴くのがつらくて
部屋でもずっとショパンノクターンをかけていた
やっとすこし、回復したのかもしれないな

春に置いていかれないように
なんとか、前へ

ああ、そういえば
もうすぐ、藤が咲く季節だろうか