お客さんが途切れ
雨音と、Ásgeirが響くデスク
売れたものを、ひとつひとつ書き出して
まだ在庫があるものの品出し
きょうも立て続けに4つが旅立った一輪挿しの在庫箱は、寂しく
そういえば、今週には注文分が仕上がると言っていたけれど、と
コペンハーゲンにいるガラス作家さんを、思う
イギリスの銀行から、ドイツの口座への送金をし
バリ島で夏休み中にわざわざ仕事のメールをくれた革作家さんに、
返事はいいから、帰ったら口座を確認してねとメールを送る
楽しんで、きっと綺麗なところなんでしょうね、と書きながら
バリではこんな風に雨は降るのだろうかと、ふと、外に目がいく
強まる雨の音
こんな日に窓ぎわにいると、
この世に自分ひとりという気分にもなるけれど
モニターの向こうははるか遠くなのだから、不思議
きのうは、昼、夜にそれぞれ約束があり
合計10時間、ひたすらに喋った
昼が、ジュエリーを作っている友だち
夜は、国語の先生をしている友だち
仕事に対しても、自分自身に対しても真摯で、
ほんとうに尊敬している人たちだ
帰ってきて、わたしももっともっとやらねば、と燃え
深夜3時まで勉強をした
寝不足だったはずだけれど、きょうは、
心がつやつやとしていた
伝わるという前提のうえにたって
言葉を発することができる、というのは
実はとても貴重だと、年々、思う
信用、というのは
たぶんこういうこと
泡のようにも思える毎日だけれど
ただ、消えていくにまかせているわけでも、ない
転がして、味わう
愛すべき日常