日曜の昼だというのに
きのう積み残した仕事のため、お店へ
届いていたスワッグを
スツールと踏み台を重ねたうえに、そうっと立って
息を止めて、掛ける
これからすこしずつ、ドライになっていく、
生き生きとしたスワッグの下にいると
巡ってゆく季節を、やさしく感じられる気がする
きのうのオープン前の時間
お店に立ち寄ってくれた友人と、
お隣さんでおやつを買っていたら
べつの友人がそこに現れ、ひとりでプチパニックに
高校一年のとき、同じクラスで知り合った友人と
このブログを通して知り合った友人
当然面識のない、まったく別々のふたりで
ふたりとも、わたしにとっては、とてもとても大切な人だ
お店をやっていると、こんなことも起こるのだなあ、と
わたしにとっては奇跡のようなツーショットを眺め、笑う
幸せな土曜日
今週には、べつの高校からの友人とも、
会えることになっている
先週は、大学時代からの友人たちとも会えたし
6月、ほんとうに最高だな
気のおけない友達が多くはないわたしだけれど
大好きな人たちに、こうして声をかけ続けてもらえる今を
これ以上ない、と、思う
夕食前の、隙間時間
玉巻き器とかせくり器を出すのが面倒で
姪の首巻きとミトンになる糸を、手で巻いた
両手首に糸をかけて付き合ってくれた母は
昔はよくおばあちゃんに手伝わされたわ、と、懐かしそうにしていた
編み物がとても上手だった祖母は、母が子供だった頃には
成長に合わせて、セーターを編んでは解き、
また編みなおしたりしていたらしい
母がとくに気に入っていた、素敵な首巻きは
デパートの食堂で盗まれたことまであるそうだ
(祖母が追いかけて取り返したのだとか)
いまとなってはもう、祖母に会うことはできず
編み物を教えてもらうことも、もちろんできないけれど
わたしがこうして編むことで、自然と話に上る
母の子供時代の、祖母や祖母が編んだものにまつわるエピソードは
どれもキラキラとしている
錆びついていた過去を
美しく切り取る、ということ
それが、とくに母にとってはどれほど難しいか、
わたしはよく知っている
編み物をはじめてよかった、と
こんな日には、とくに、思うんだ