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ガラスの中のちいさな虹に
撮影をしながら、見とれる

ささくれだらけの毎日に、癒しをくれるのは
やっぱり、美しいもの


ふと、お客さんが途切れた時間
ばらばらと窓をたたく雨音に、聴き入る

雨が好きだ
たぶん、昔より、ずっと

 

コペンハーゲンにいる、ガラス作家さんと
静かに、青い色の話
klar blå、lysblå、kobolt blå、turkis
いま、彼女には、
数ヶ月前よりもたくさんの青がある

透明で、ほとんど水みたいなのよ、
だけどすこしだけインディゴが混ざってる、という
“クリアブルー”の説明を聞き
それは注文するわ、いま決めた、と言って笑う

ほとんど水みたい、と、繰り返す
美しいフレーズだ


すくえば海は淡く濁った塩水に変わり、
近づけば空はどこまでも透き通る

そう語る谷川俊太郎の詩が、とても好きだけれど
わたしは、懲りずに、青に憧れつづけて
手を伸ばしつづけている

 

今週の営業を終え、
明日からは、今年はじめて、関東へ行く予定

だけど、ちょうど、ずっと待っていた陶器が届きそうで
輸入手続の仕事が入ってしまった

通関や、検疫とのやりとりも自分でやっているわたしにとって
陶器の輸入は、時間と手間のかかる仕事
食品にかかわるものなので、なかなか大変なのだった


予定よりずいぶん遅れたものだから
無事発送の連絡が届いてほっとした気持ち、半分
旅先から電話とFAXのやりとりをするはめになることに
泣きたい気持ち、半分

うん、でもやっぱり
なにより、届いてくれてうれしいかも


ほかにも、持っていく仕事はたくさんあるし
完全なお休みには、ならなそうだけれど
それでも、ちょっとゆっくりしたいな

恋人と、大好きな友人たちと
おだやかな三日間を過ごすんだ